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患者調査 カテゴリーの記事

東京都在住者疾患急増の小分類内訳(2011年「患者調査」)


2013/6/22追記: この投稿の内容は陳腐化しています。新しい分析の方をご覧ください(http://snsout.blog.fc2.com/blog-entry-10.html)。



この投稿は続報です。既報はこちら [東京都在住者の各種疾患急増(2011年「患者調査」)] http://snsout.blog.fc2.com/blog-entry-6.html

2011年「患者調査」で東京都の総患者数が急増しています。
とりあえず2011年と2008年の2年分だけですが小分類内訳を確認しました。
急増した基本分類(4,9,10,13,21)のうち増加寄与の大きな項目(1万人以上増加)は以下のとおりです。

IV 内分泌,栄養及び代謝疾患
 インスリン非依存性糖尿病
 高脂血症

IX 循環器系の疾患
 本態性(原発性)高血圧(症)

X 呼吸器系の疾患
 その他の急性上気道感染症
 慢性閉塞性肺疾患
 喘息

XIII 筋骨格系及び結合組織の疾患
 その他の炎症性多発性関節障害
 関節症
 乾燥症候群[シェーグレン症候群]
 脊椎障害(脊椎症を含む)
 椎間板障害
 肩の傷害<損傷>

XXI 健康状態に影響を及ぼす要因及び保健サービスの利用
 それ以外の検査・健診・管理
 予防接種
 歯の補てつ
 その他の保健サービス


患者調査(東京都在住総患者数)2011年急増疾患の内訳(疾病小分類)10,13,21

患者調査(東京都在住総患者数)2011年急増疾患の内訳(疾病小分類)4,9


(注) 2011年の前の調査は2008年なので、患者調査のデータからは疾病の増加が2009年から2011年の間のいつから始まったのかはわかりません。ただし、人間ドック検査項目別統計(年次データ)では2011年に各種指標が同時に悪化しています(http://snsout.blog.fc2.com/blog-entry-4.html おもに全国合計を分析)。

東京都在住者の各種疾患急増(2011年「患者調査」基本分類と中分類)


 厚労省の「患者調査」は3年ごとに作成・公表される疾病の基礎統計です。東京都についてWebサイトから入手できる1996年から2011年までのデータを調べてみたところ、2011年に各種疾病が急増していることがわかりました。他の道府県の様子も気になるところです。

 ここで使ったデータは都道府県(患者住所地)別の総患者数です。年次別、地域別などに分かれているデータを別々にダウンロードしてつなぎ合わせる必要があるのでかなり手間がかかります。1つのデータベースにまとめるなりしてまとめて取り出せるようにしてほしいところです。
 なお、2011年のデータは調査対象の制限(福島県全体および宮城県の一部の病院が調査対象外)により若干値が小さい方に偏っているかもしれません。しかし東京都への影響は少ないだろうと思われます。

 まずグラフを作成して基本文類別の患者数推移をみると、2011年は以下の5項目の増加が顕著です。

   基本文類4(内分泌,栄養及び代謝疾患)、
   基本文類9(循環器系の疾患)、
   基本文類10(呼吸器系の疾患)、
   基本文類13(筋骨格系及び結合組織の疾患)、
   基本文類21(健康状態に影響を及ぼす要因及び保健サービスの利用)

 いずれもそれ以前の年とは値がかけ離れており、他の年でそうした極端な値は1996年の基本分類11(消化器系の疾患)のみです。2011年のように20種類ある基本分類のうち複数で極端に大きな値となった年は他にありません。
 しかもこの5項目はすべてが患者数上位6位以内です。したがって全体としてとても大きな動きになっているといえるでしょう。
 ただしその前の調査が2008年なので、このデータからはこうした疾病の増加が2009年から2011年の間のいつから始まったのかはわかりません。一方、先日の投稿で示したとおり、人間ドック検査項目別統計(年次データ)では2011年に各種指標が同時に悪化しています(http://snsout.blog.fc2.com/blog-entry-4.html おもに全国合計を分析)。


東京都在住の患者数推移 傷病基本分類別


 2011年の値がそれ以前と比べてどの程度極端なのかを把握するため、標準化スコアを計算してみました。以下に表を掲載します。
 まず2008年以前のデータにより各傷病項目の平均値と標準偏差を算出し、その平均値から2011年の値がどの程度(標準偏差の何倍)外れているかを計算します(なお、ここで平均値と標準偏差を計算する際に2011年の値を含めないのは、一つには2011年にはずれ値が多いためであり、もう一つには2008年以前の基準で2011年の値を評価するためです)。
 結果を見ると、増加の目立つ5項目はいずれも1996年から2008年の平均値より標準偏差の3倍(3シグマ)以上大きいことがわかりました。内分泌系は12.7シグマ、循環器系は11.5シグマ、呼吸器系は7.1シグマ、筋骨格・結合組織は3.0シグマです。
 正規分布の場合3シグマを上回る確率は0.13%ですから、2008年までの数値に比べてこれらの2011年の値(とくに内分泌系、循環器系、呼吸器系)は極端な外れ値といえるでしょう。


東京都在住の患者数推移と標準化スコア 傷病基本分類別


 同様の手順で、極端に大きな値となった基本分類項目について、傷病中分類の内訳を確認してみました。増加が目立つ項目は以下のとおりです。
 内分泌: 糖尿病、「その他」。
 循環器系: 高血圧性疾患。極端ではないが脳梗塞も増加
 呼吸器系: それほど極端に増えている項目はない。もともと年によるばらつきが大きいためもある。ぜん息と肺炎などはかなり増加、それ以外の色々な疾患が増加して全体として大きく増加。
 筋骨格系・結合組織: 脊椎障害、肩、「その他」。極端ではないが関節症、類看板障害、その他脊柱障害も増加。
 保健サービスなど: 検診等、予防接種、歯の捕てつ

(2013/6/17表差し替え 呼吸器系を追加)
東京都在住の患者数推移 急増した基本分類の内訳



リンク: 患者調査|厚生労働省 http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/10-20.html

東京都がまとめている『患者調査 東京都集計結果報告』は残念なことに2008年版が最新。

[患者調査 東京都福祉保健局] (東京都福祉保健局) http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kiban/chosa_tokei/eisei/kanja.html

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