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『調査報告 チェルノブイリ被害の全貌』の健康データ


 本書を紹介した投稿はこちら(http://snsout.blog.fc2.com/blog-entry-5.html)。チェルノブイリ事故の影響について包括的に大量の情報が盛り込まれています。特に健康への影響が真っ先に気になります。

 中でも一番目を引いたデータはこれ(「北ウクライナの汚染地域における子供の健康状況」、40頁)です。子どもの健康状態はチェルノブイリ事故の3年後から急速に悪化しました。86年に子どもの1割未満だった「第3度」以上が、91年には過半に増加したのです。このデータでは第1度が健康で度数が上がるにつれ健康状態が悪く、最悪は第4度です。
 「汚染地域」と健康状態(「第2度」「第3度」「第4度」)の定義が分からないので詳しいことは不明だという限界はあるのですが、ある程度汚染された地域で大多数の子供の健康が損なわれたことは分かります。また1991年には健康な子供が2割に減りました。これは各種メディアで伝えられた値と一致しています。

ウクライナの汚染地域における子供の健康状況(%)


 もう一つは「北ウクライナに住む成人および15-17歳の少年少女における1987年から1992年にかけての疾患発生率」(134頁)です。数値そのものは入手済みでしたが、本書によって、これが「成人および15-17歳の少年少女」のデータであることが分かりました。
 各種疾患の発生率がチェルノブイリ事故の後に1桁ないし2桁上昇し、1992年における循環器、筋肉と骨、消化器、皮膚および皮下組織に関わる疾患の発症率が60%から98%と大変高いことがわかります。
 これらのデータはIPPNW[2012]『チェルノブイリ原発事故がもたらしたこれだけの人体被害: 科学的データは何を示している』に掲載された「チェルノブイリ原発事故で被災した北ウクライナ住民にあらわれた精神、神経、身体の疾患」(グラフ http://snsout.blog.fc2.com/blog-entry-3.html)と同じもののようです(値が一致)。本書はIPPNW[2012]にある1988年と1990年の数値を欠いています。一方でIPPNW[2012]は調査対象の属性を掲載していないという問題がありました。

北ウクライナ1987-1992年の疾患発生率(7種類)

 また、『調査報告 チェルノブイリ被害の全貌』134頁に「ゴメリ州(ベラルーシ)に住む15-17歳の少年少女における疾患発生率」が掲載されています。これはIPPNW[2012]86頁に掲載された表「ゴメリ地域(ベラルーシ)の小児の疾病発症率」と全く同じデータです。これも本書によって小児の具体的な年齢(15-17歳)がわかりました。

 こうした汚染地域住民の健康状態は事故直後に原発で緊急作業に従事した人々(リクヴィダートル)より悪いのではないかとのコメントがあります(135頁)。
 緊急作業従事者のデータもそのうちに掲載できればと思っています。


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