HOME プロフィール

FC2USER413362HYA

Author:FC2USER413362HYA
FC2ブログへようこそ!

最新記事 カテゴリ 月別アーカイブ 全記事表示リンク

SNSからのはみ出しブログ


2013年06月の記事

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

傷病小分類の年齢別内訳:東京都在住者疾患急増項目(2011年「患者調査」)


この投稿は続報です。
既報はこちら
[東京都在住者の各種疾患急増(2011年「患者調査」)] http://snsout.blog.fc2.com/blog-entry-6.html
[東京都在住者疾患急増の小分類内訳(2011年「患者調査」)] http://snsout.blog.fc2.com/blog-entry-8.html
[年齢別内訳:東京都在住者疾患急増、高齢者で顕著(2011年「患者調査」)]http://snsout.blog.fc2.com/blog-entry-9.html

2011年「患者調査」で東京都の総患者数が急増した以下の項目について
年齢層別の動きを確認するためグラフを作成しました。
傷病小分類別のデータを使ったところ、
以前に作った基本分類の年齢層別グラフより明瞭な傾向が得られました。
情報のノイズが減ったということでしょう。
全体に高齢者の増加が目立つのですが、項目によっては45-54歳の中年層でも
顕著に増加しています(インスリン非依存性糖尿病、高脂血症、
脊椎障害(脊椎症を含む)、肩の傷害<損傷>)。
65歳以上の年齢層は色々な傷病が急増していますが、とくに元から患者数の多い本態性(原発性)高血圧(症)は前回調査(2008年)から32万人も増えています。これは東京都の65歳以上人口全体(260万人程度)の12%にあたりますからすごい増え方です。

複数の年齢層で同時に患者数が増加しており、増え方も急で大幅(数十%から百%程度となっている疾病・年齢層が多数ある)です。高齢化ではこの動きを説明できないでしょう。本来は患者数でなく罹患率データを使えばより明確になるはずですが。

傷病項目の選び方はまず基本文類(6期分)で急増した項目をとり出し、
さらにその小分類別内訳(4期分)で急増した項目をとり出します。
ここまではこれまでの投稿でやった作業です。
これを年齢別にグラフ化するに際しては
さらに患者数が数万人以上の項目に絞り込みました。
データが千人単位なので数十単位以上です。
年齢で十階層に分けるのでこれくらいの単位数は必要です。


基本分類IV 内分泌,栄養及び代謝

インスリン非依存性糖尿病_年齢層別_棒グラフ
高脂血症_年齢層別_棒グラフ

インスリン非依存性糖尿病は、45歳以上の各年齢層で急増が明らかです。
高脂血症も似た傾向ですが、55-64歳層だけはそれほどでもありません。


基本分類IX 循環器系

本態性(原発性)高血圧(症)_年齢層別_棒グラフ

本態性(原発性)高血圧(症)は65歳以上の各年齢層で急増が明らかです。


基本分類X 呼吸器系

その他の急性上気道感染症_年齢層別_棒グラフ

その他の急性上気道感染症についてはそれほど顕著な傾向はありませんが、どの年齢層でも前期(2008年)より高い値となっています。


基本分類XIII 筋骨格系及び結合組織

脊椎障害(脊椎症を含む)_年齢層別_棒グラフ
関節症_年齢層別_棒グラフ
肩の傷害<損傷>_年齢層別_棒グラフ

脊椎障害(脊椎症を含む)、関節症、肩の傷害<損傷>いずれも75歳以上の2つの年齢層で増加が顕著です。それほどではありませんが55-64歳と65-74歳の層も増えています。
また脊椎障害(脊椎症を含む)と関節症は45-54歳の層でも増加が顕著です。


基本分類XXI 健康状態に影響を及ぼす要因及び保健サービスの利用

歯の補てつ_年齢層別_棒グラフ
歯の補てつは75-84歳で増加が顕著です。それ以外に35-44歳、45-54歳、65-74歳も過去4期中最高となっています。

それ以外の検査・健診・管理_年齢層別_棒グラフ
検査・検診・管理は成人の各年齢層で増えていますが、とくに45-54歳の層でとても顕著です。理由は分かりません。

予防接種_年齢層別_棒グラフ
予防接種は未成年及び65歳以上で顕著に増加しています。インフルエンザの流行があったせいでしょうか。


(注) 2011年の前の調査は2008年なので、患者調査のデータからは疾病の増加が2009年から2011年の間のいつから始まったのかはわかりません。ただし、人間ドック検査項目別統計(年次データ)では2011年に各種指標が同時に悪化しています(http://snsout.blog.fc2.com/blog-entry-4.html おもに全国合計を分析)。


スポンサーサイト

(詳報) 東京都在住者疾患急増の小分類内訳、2011年「患者調査」より


先日の続きです。
2011年「患者調査」で東京都の数値を確認したところ、各種疾病の総患者数が急増しています。
以前の投稿で傷病中分類別の内訳を調べました(http://snsout.blog.fc2.com/blog-entry-6.html)。
本稿では傷病小分類でさらに具体的な疾病名を確認します。
政府の統計Webサイトでデータが公開されている2002年から2011年までの値を比較しました(1996年と1999年は小分類別データ掲載なし)。

まずおさらいですが、急増した基本分類は以下の5項目です。1996年以降のデータ(3年間隔)で確認しました。

  IV 内分泌,栄養及び代謝疾患
  IX 循環器系の疾患
  X 呼吸器系の疾患
  XIII 筋骨格系及び結合組織の疾患
  XXI 健康状態に影響を及ぼす要因及び保健サービスの利用

これらの大分類項目それぞれについて小分類別の患者数推移を示します。これまでの分析と同様、2008年以前の平均値と標準偏差に基づき算出した2011年の標準化スコアが大きな疾病を確認していきます。平均値や標準偏差を計算するのに3期分のデータではかなり少ないので、5期分のデータで計算した中分類データでの結果などを参照しながら気をつけて使うようにしています。

   標準化スコア=(2011年の値-平均値[02年から08年])/標準偏差[02年から08年]

東京都在住の患者数推移 急増した基本分類4の内訳小分類(単位 千人)

IV 内分泌,栄養及び代謝疾患

 標準化スコアの大きな小分類項目:
  インスリン非依存性糖尿病、
  高脂血症。

いずれもとても高い値で、患者数は2008年以前と比べて概ね倍増しています。

東京都在住の患者数推移 急増した基本分類9の内訳小分類(単位 千人)

IX 循環器系の疾患
 標準化スコアの大きな小分類項目:
  本態性(原発性)高血圧(症)
  陳旧性心筋梗塞
  脳動脈硬化(症)
  不整脈及び伝導障害
  脳梗塞

前3者はとても大きな値です。患者数は圧倒的に本態性(原発性)高血圧(症)が多いです。それに比べて患者の絶対数は1ないし2桁少ないですが、陳旧性心筋梗塞と脳動脈硬化(症)も急増しています。脳動脈硬化(症)は千人単位ではゼロとなる年があって比較がむずかしいですが、それ以外の本態性(原発性)高血圧(症)と陳旧性心筋梗塞は2008年以前と比べて概ね患者数1.5倍増以上です。
それに対して標準化スコアはそれほど大きくないのですが、不整脈及び伝導障害、脳梗塞も増えています。ただしこの程度のスコアであれば逆に同じくらいマイナスになっている疾病がいくつもあります。

東京都在住の患者数推移 急増した基本分類10の内訳小分類(単位 千人)

X 呼吸器系の疾患
 標準化スコアの大きな小分類項目:
  その他の急性上気道感染症
  慢性閉塞性肺疾患
  喘息

前2者は大きな値で、2008年以前と比べて患者数概ね1.5倍増です。それほどではありませんが肺炎も増えています。

東京都在住の患者数推移 急増した基本分類13の内訳小分類(単位 千人)

XIII 筋骨格系及び結合組織の疾患
 標準化スコアの大きな小分類項目:
  乾燥症候群[シェーグレン症候群]
  その他の炎症性多発性関節障害
  関節症
  脊椎障害(脊椎症を含む)
  肩の傷害<損傷>

いずれも高い値です。シェーグレン症候群と、その他の炎症性多発性関節障害はいずれも絶対数はそれほど多くないですが患者数は2008年以前の2倍超です。
関節症、脊椎障害(脊椎症を含む)、肩の傷害<損傷>はいずれも患者数は概ね2008年以前の1.5倍以上です。前2者は患者数自体がかなりあります。

東京都在住の患者数推移 急増した基本分類21の内訳小分類(単位 千人)

XXI 健康状態に影響を及ぼす要因及び保健サービスの利用
 標準化スコアの大きな小分類項目:
  予防接種
  歯の補てつ
  それ以外の検査・健診・管理

いずれも高い値です。歯の補てつが患者数1.5倍増ということは歯の調子が悪かったのでしょう。他の2項目は必ずしも病気というわけではなさそうです。


(注) 2011年の前の調査は2008年なので、患者調査のデータからは疾病の増加が2009年から2011年の間のいつから始まったのかはわかりません。ただし、人間ドック検査項目別統計(年次データ)では2011年に各種指標が同時に悪化しています(http://snsout.blog.fc2.com/blog-entry-4.html おもに全国合計を分析)。

年齢別内訳:東京都在住者疾患急増、高齢者で顕著(2011年「患者調査」基本分類)


年齢別内訳 東京都在住者疾患急増(2011年「患者調査」)

この投稿は続報です。既報はこちら[東京都在住者の各種疾患急増(2011年「患者調査」)] http://snsout.blog.fc2.com/blog-entry-6.html、[東京都在住者疾患急増の小分類内訳(2011年「患者調査」)] http://snsout.blog.fc2.com/blog-entry-8.html

2011年「患者調査」で東京都の総患者数が急増した以下の項目について
年齢層別の動きを確認するためグラフを作成しました。

大分類IV 内分泌,栄養及び代謝
大分類IX 循環器系
大分類X 呼吸器系
大分類XIII 筋骨格系及び結合組織
大分類XIX 損傷,中毒及びその他の外因の影響
大分類XXI 健康状態に影響を及ぼす要因及び保健サービスの利用


その結果、2011年に増加の顕著な年齢層は以下のとおりです。(それ以前(1996~2008年)より明らかに値が高く、かつ前回調査までの上昇傾向では説明がつかないと思われるものを目視で選びました)。かなりの年齢差があることがわかります。

内分泌: 55歳から84歳
循環器系: 65歳以上
呼吸器系: 5~14歳と75歳以上
筋骨格・結合組織: 65歳から84歳
損傷・中毒その他: 5~14歳と85歳以上
保健サービス: 35歳から54歳と65歳以上

6項目のうち4項目は65歳以上層、2項目は5~14歳が該当。1項目のみ該当は35~44歳、45~54歳、55~64歳。
総じて65歳以上が顕著で、次いで5~14歳といったところです。
とくに65歳以上は患者数の多い循環器系、筋骨格・結合組織、内分泌でいずれも増加が顕著なため、全体の増加への影響はとても大きいと考えられます。

データは厚労省「患者調査」の総患者数(患者住所地)です。

以下、グラフです。

大分類Ⅳ内分泌 総患者数(患者住所地)東京都 年齢層別


大分類Ⅸ循環器系 総患者数(患者住所地)東京都 年齢層別


大分類Ⅹ呼吸器系 総患者数(患者住所地)東京都 年齢層別


大分類ⅩⅢ筋骨格・結合組織 総患者数(患者住所地)東京都 年齢層別


大分類ⅩⅨ損傷・中毒その他 総患者数(患者住所地)東京都 年齢層別


大分類ⅩⅩⅠ 保健サービス 総患者数(患者住所地)東京都 年齢層別


(注) 2011年の前の調査は2008年なので、患者調査のデータからは疾病の増加が2009年から2011年の間のいつから始まったのかはわかりません。ただし、人間ドック検査項目別統計(年次データ)では2011年に各種指標が同時に悪化しています(http://snsout.blog.fc2.com/blog-entry-4.html おもに全国合計を分析)。

東京都在住者疾患急増の小分類内訳(2011年「患者調査」)


2013/6/22追記: この投稿の内容は陳腐化しています。新しい分析の方をご覧ください(http://snsout.blog.fc2.com/blog-entry-10.html)。



この投稿は続報です。既報はこちら [東京都在住者の各種疾患急増(2011年「患者調査」)] http://snsout.blog.fc2.com/blog-entry-6.html

2011年「患者調査」で東京都の総患者数が急増しています。
とりあえず2011年と2008年の2年分だけですが小分類内訳を確認しました。
急増した基本分類(4,9,10,13,21)のうち増加寄与の大きな項目(1万人以上増加)は以下のとおりです。

IV 内分泌,栄養及び代謝疾患
 インスリン非依存性糖尿病
 高脂血症

IX 循環器系の疾患
 本態性(原発性)高血圧(症)

X 呼吸器系の疾患
 その他の急性上気道感染症
 慢性閉塞性肺疾患
 喘息

XIII 筋骨格系及び結合組織の疾患
 その他の炎症性多発性関節障害
 関節症
 乾燥症候群[シェーグレン症候群]
 脊椎障害(脊椎症を含む)
 椎間板障害
 肩の傷害<損傷>

XXI 健康状態に影響を及ぼす要因及び保健サービスの利用
 それ以外の検査・健診・管理
 予防接種
 歯の補てつ
 その他の保健サービス


患者調査(東京都在住総患者数)2011年急増疾患の内訳(疾病小分類)10,13,21

患者調査(東京都在住総患者数)2011年急増疾患の内訳(疾病小分類)4,9


(注) 2011年の前の調査は2008年なので、患者調査のデータからは疾病の増加が2009年から2011年の間のいつから始まったのかはわかりません。ただし、人間ドック検査項目別統計(年次データ)では2011年に各種指標が同時に悪化しています(http://snsout.blog.fc2.com/blog-entry-4.html おもに全国合計を分析)。

『調査報告 チェルノブイリ被害の全貌』の健康データ


 本書を紹介した投稿はこちら(http://snsout.blog.fc2.com/blog-entry-5.html)。チェルノブイリ事故の影響について包括的に大量の情報が盛り込まれています。特に健康への影響が真っ先に気になります。

 中でも一番目を引いたデータはこれ(「北ウクライナの汚染地域における子供の健康状況」、40頁)です。子どもの健康状態はチェルノブイリ事故の3年後から急速に悪化しました。86年に子どもの1割未満だった「第3度」以上が、91年には過半に増加したのです。このデータでは第1度が健康で度数が上がるにつれ健康状態が悪く、最悪は第4度です。
 「汚染地域」と健康状態(「第2度」「第3度」「第4度」)の定義が分からないので詳しいことは不明だという限界はあるのですが、ある程度汚染された地域で大多数の子供の健康が損なわれたことは分かります。また1991年には健康な子供が2割に減りました。これは各種メディアで伝えられた値と一致しています。

ウクライナの汚染地域における子供の健康状況(%)


 もう一つは「北ウクライナに住む成人および15-17歳の少年少女における1987年から1992年にかけての疾患発生率」(134頁)です。数値そのものは入手済みでしたが、本書によって、これが「成人および15-17歳の少年少女」のデータであることが分かりました。
 各種疾患の発生率がチェルノブイリ事故の後に1桁ないし2桁上昇し、1992年における循環器、筋肉と骨、消化器、皮膚および皮下組織に関わる疾患の発症率が60%から98%と大変高いことがわかります。
 これらのデータはIPPNW[2012]『チェルノブイリ原発事故がもたらしたこれだけの人体被害: 科学的データは何を示している』に掲載された「チェルノブイリ原発事故で被災した北ウクライナ住民にあらわれた精神、神経、身体の疾患」(グラフ http://snsout.blog.fc2.com/blog-entry-3.html)と同じもののようです(値が一致)。本書はIPPNW[2012]にある1988年と1990年の数値を欠いています。一方でIPPNW[2012]は調査対象の属性を掲載していないという問題がありました。

北ウクライナ1987-1992年の疾患発生率(7種類)

 また、『調査報告 チェルノブイリ被害の全貌』134頁に「ゴメリ州(ベラルーシ)に住む15-17歳の少年少女における疾患発生率」が掲載されています。これはIPPNW[2012]86頁に掲載された表「ゴメリ地域(ベラルーシ)の小児の疾病発症率」と全く同じデータです。これも本書によって小児の具体的な年齢(15-17歳)がわかりました。

 こうした汚染地域住民の健康状態は事故直後に原発で緊急作業に従事した人々(リクヴィダートル)より悪いのではないかとのコメントがあります(135頁)。
 緊急作業従事者のデータもそのうちに掲載できればと思っています。


東京都在住者の各種疾患急増(2011年「患者調査」基本分類と中分類)


 厚労省の「患者調査」は3年ごとに作成・公表される疾病の基礎統計です。東京都についてWebサイトから入手できる1996年から2011年までのデータを調べてみたところ、2011年に各種疾病が急増していることがわかりました。他の道府県の様子も気になるところです。

 ここで使ったデータは都道府県(患者住所地)別の総患者数です。年次別、地域別などに分かれているデータを別々にダウンロードしてつなぎ合わせる必要があるのでかなり手間がかかります。1つのデータベースにまとめるなりしてまとめて取り出せるようにしてほしいところです。
 なお、2011年のデータは調査対象の制限(福島県全体および宮城県の一部の病院が調査対象外)により若干値が小さい方に偏っているかもしれません。しかし東京都への影響は少ないだろうと思われます。

 まずグラフを作成して基本文類別の患者数推移をみると、2011年は以下の5項目の増加が顕著です。

   基本文類4(内分泌,栄養及び代謝疾患)、
   基本文類9(循環器系の疾患)、
   基本文類10(呼吸器系の疾患)、
   基本文類13(筋骨格系及び結合組織の疾患)、
   基本文類21(健康状態に影響を及ぼす要因及び保健サービスの利用)

 いずれもそれ以前の年とは値がかけ離れており、他の年でそうした極端な値は1996年の基本分類11(消化器系の疾患)のみです。2011年のように20種類ある基本分類のうち複数で極端に大きな値となった年は他にありません。
 しかもこの5項目はすべてが患者数上位6位以内です。したがって全体としてとても大きな動きになっているといえるでしょう。
 ただしその前の調査が2008年なので、このデータからはこうした疾病の増加が2009年から2011年の間のいつから始まったのかはわかりません。一方、先日の投稿で示したとおり、人間ドック検査項目別統計(年次データ)では2011年に各種指標が同時に悪化しています(http://snsout.blog.fc2.com/blog-entry-4.html おもに全国合計を分析)。


東京都在住の患者数推移 傷病基本分類別


 2011年の値がそれ以前と比べてどの程度極端なのかを把握するため、標準化スコアを計算してみました。以下に表を掲載します。
 まず2008年以前のデータにより各傷病項目の平均値と標準偏差を算出し、その平均値から2011年の値がどの程度(標準偏差の何倍)外れているかを計算します(なお、ここで平均値と標準偏差を計算する際に2011年の値を含めないのは、一つには2011年にはずれ値が多いためであり、もう一つには2008年以前の基準で2011年の値を評価するためです)。
 結果を見ると、増加の目立つ5項目はいずれも1996年から2008年の平均値より標準偏差の3倍(3シグマ)以上大きいことがわかりました。内分泌系は12.7シグマ、循環器系は11.5シグマ、呼吸器系は7.1シグマ、筋骨格・結合組織は3.0シグマです。
 正規分布の場合3シグマを上回る確率は0.13%ですから、2008年までの数値に比べてこれらの2011年の値(とくに内分泌系、循環器系、呼吸器系)は極端な外れ値といえるでしょう。


東京都在住の患者数推移と標準化スコア 傷病基本分類別


 同様の手順で、極端に大きな値となった基本分類項目について、傷病中分類の内訳を確認してみました。増加が目立つ項目は以下のとおりです。
 内分泌: 糖尿病、「その他」。
 循環器系: 高血圧性疾患。極端ではないが脳梗塞も増加
 呼吸器系: それほど極端に増えている項目はない。もともと年によるばらつきが大きいためもある。ぜん息と肺炎などはかなり増加、それ以外の色々な疾患が増加して全体として大きく増加。
 筋骨格系・結合組織: 脊椎障害、肩、「その他」。極端ではないが関節症、類看板障害、その他脊柱障害も増加。
 保健サービスなど: 検診等、予防接種、歯の捕てつ

(2013/6/17表差し替え 呼吸器系を追加)
東京都在住の患者数推移 急増した基本分類の内訳



リンク: 患者調査|厚生労働省 http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/10-20.html

東京都がまとめている『患者調査 東京都集計結果報告』は残念なことに2008年版が最新。

[患者調査 東京都福祉保健局] (東京都福祉保健局) http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kiban/chosa_tokei/eisei/kanja.html

『調査報告 チェルノブイリ被害の全貌』のご紹介

チェルノブイリ原発事故の被害に関する膨大な情報を集約した書籍が刊行されました。

アレクセイ・V.ヤブロコフほか著(2013年)『調査報告 チェルノブイリ被害の全貌』岩波書店、4月27日刊行、400頁、5,250円

執筆者:アレクセイ・V.ヤブロコフ (著), ヴァシリー・B.ネステレンコ (著), アレクセイ・V.ネステレンコ (著), ナタリヤ・E.プレオブラジェンスカヤ (著), 星川 淳 (監修, 翻訳), チェルノブイリ被害実態レポート翻訳チーム (翻訳)


IAEAなどの報告書は限られた英語文献に基づいているのに対して、本書は膨大な現地語の文献資料に基づいています。原書(英語)はニューヨーク科学アカデミーの紀要。

本書の内容は前書き(ix頁)で端的に述べられています。

グロジンスキー教授(ウクライナ国立放射線被曝防護委員会委員長&ウクライナ国立科学アカデミー一般生物学部長):
「本書はおそらく、チェルノブイリが人びとの健康と環境に及ぼした悪影響に関するデータを、もっとも多く広く包括的に集めたもの」
「悪影響は減少するどころか増大しており、将来にわたって増え続けることが示されている。」

「この先幾世代にもわたって、人びとの健康も自然の健全性も悪影響を受け続けることになるだろう。」

以下の目次のとおり、本書は健康被害、環境被害、放射線防護を網羅しています。しかし真っ先に気になるのは健康被害の状況です。そちらについては別途投稿の予定です(追記:こちらですhttp://snsout.blog.fc2.com/blog-entry-7.html)。


(目次)
序論 チェルノブイリについての厄介な真実
第1部 チェルノブイリの汚染――概観
 第1章 時間軸と空間軸を通して見たチェルノブイリの汚染
第2部 チェルノブイリ大惨事による人びとの健康への影響
 第2章 チェルノブイリ事故による住民の健康への影響――方法上の問題点
 第3章 チェルノブイリ大惨事後の総罹病率と認定障害
 第4章 チェルノブイリ大惨事の影響で加速する老化
 第5章 チェルノブイリ大惨事後に見られたがん以外の各種疾患
 第6章 チェルノブイリ大惨事後の腫瘍性疾患
 第7章 チェルノブイリ大惨事後の死亡率
 第2部結論
第3部 チェルノブイリ大惨事が環境に及ぼした影響
 第8章 チェルノブイリ事故後の大気,水,土壌の汚染
 第9章 チェルノブイリ由来の放射能による植物相への悪影響
 第10章 チェルノブイリ由来の放射能による動物相への悪影響
 第11章 チェルノブイリ由来の放射能による微生物相への悪影響
 第3部結論
第4部 チェルノブイリ大惨事後の放射線防護
 第12章 チェルノブイリ原発事故による食物と人体の放射能汚染
 第13章 チェルノブイリ事故に由来する放射性核種の体外排出
 第14章 チェルノブイリの放射能汚染地域で生きるための放射線防護策
 第4部結論
第15章 チェルノブイリ大惨事の25年後における住民の健康と環境への影響


(リンク)
出版社 http://www.iwanami.co.jp/cgi-bin/isearch?isbn=ISBN978-4-00-023878-6
出版社の詳細情報ページ http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/0238780/
訳者チームによる用語解説 https://docs.google.com/document/d/1xDRQv10iM84G3n5dkkVVrbHFBcQEQg__EtU_9vYhq_I/edit
原文テキスト (目次から本文へリンク) https://docs.google.com/document/d/1v9zYzyxFgpR0B9rPLM16aNrJWmgBsV7s_1tDVRHrlVI/edit
参照文献リスト https://docs.google.com/document/d/1dZjLCLld4tC-YwtkS9duifDKDmWLAE30FUsyGuTaqdg/edit
アマゾン http://www.amazon.co.jp/%E6%9C%AC/dp/4000238787

カレンダー
05 | 2013/06 | 07
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
検索フォーム
全記事表示リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。